地震の後パニック発作っぽいのになった。


3月中は確か電車が最寄駅まで運行していなかったり、運行が回復しても本数が少なくてとにかく毎朝、毎夕混んでいた。また乗客もピリピリしていた。整列乗車の列がどんなに膨らんでも、なんとなくみな順番を意識して電車に乗っていたけど、ある日若い女性がその順番を無視した(そこで待つと後ろの迷惑になると考えたのかもしれない)。それを中年の女性が「順番守って!」と言ってバスケ選手並みに阻止したのを見た。


それから地震の後しばらくモンスターハンターをやっていた。現実逃避で。映画や本といったものは見たり読んだりする気になれなくて、なんかはまれるものないかなあと思って。余震で目が冴えちゃった深夜なんかもピコピコやってた。よくない。ああー体によくない。


3月22日春分の日の翌日は天気が悪くて、モンハンで少し寝不足で、まだ寒かったのでタートルネックとコートを着込み、たまたまヒールのある靴を履いていて、花粉症でマスクをし、電車に乗った。満員電車でいつも通り混む乗車口付近は避け、つり革につかまる背中の間に入って録音した伊集院光のラジオを聞いていた。何駅かしてから急に胸が苦しくなり、いくら息を吸っても吸っても酸素が届いてない感じになり、血の気が引いて、足指が固定されているのがいやでいやでたまらなくなってきた。目をつぶってここは満員電車じゃない!とイメージしても、ラマーズ法を試しても、ラジオのボリュームを大きくしても、苦しいのはおさまらず、「やばいやばいやばいやばいやばい」という文字が目の前に浮かんだので止まった駅で降りた。次の電車で乗車口のガラスに額をつけながら乗って会社に行くことができた。


「満員電車でパニック発作」っていうやつや!って思って、パニック障害についてネットで調べ、近所の心療内科を予約した。カフェイン摂取と寝不足はよくないらしいのでそのとおりに。パニックにならないようにする知恵(発言小町で)を参考にして、電車内で暑くならないように服を調節したり、口にして気を紛らわせられるように飴を鞄に常備したりした。


次は別の日、帰りの電車できた。空腹だったのも影響していると思う。最寄駅の5駅くらい手前で、「地震速報のためしばらく当駅で停車します」・・・「まもなく発車いたします」というアナウンスを聞いたとたん、電車動いてる時に地震がきて閉じ込められたらどうしようという考えが頭を占領し、キューっと肺が小さくなる感じがして、血の気が引いたので急いで降りた。震える手で(おなかがすきすぎると手が震える)ホットココアを飲んで次の電車に乗った。


座席に座れば楽になるのかと思いきや真ん中辺だったりおじさんが前にこられると圧迫感を感じてしまってダメだった。地下鉄は満員電車でなくても発症してしばらくは乗ると苦しかった。通勤で地下鉄を使わないのがザ・不幸中の幸い。友達に「こういうことがあってなんか苦しかった」とか話を聞いてもらったのは随分楽になった。


心療内科ではこうこうこういうことがあって、ネットでこう書いてあって、多分地震があってその後も色々ショックなことがあったからじゃないか、とかべらべらしゃべったら、お医者さんには「薬出すので様子見ましょう」と言われて精神安定剤を処方された。


それからは常に携帯ラジオを聞いて、携帯ゲームをして周りを見ないようにして、やばい時は飴をなめて、もっとやばい時は薬を飲んで、乗車口付近を陣取って電車に乗っている。あとストレス溜めないように精神衛生を最優先に考えて生活(=ずぼら)している。ツイッターなんかで「電車で乗車口にいて動かないやつなんなの」って誰かが書いてたのを読んだけどそれ私。


私は考えてもわからないことは考えるのやめちゃうし、嫌なことは忘れるから、自分のこと心療内科とは縁遠い人間だと思っていた。でも思っていることとかタイプとか性格とか関係なくストレスが自分にとって大きくなりすぎると体が言うこと聞かなくなるものなんだなあとわかった。そもそも縁遠い人間なのかどうなのか、まあいいや。その人にとっていいことでもストレスになってるっていうストレス点数 http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/feature/post_54.shtml というのを聞いたことがあったけど、地震やそれにまつわる色々でみんな高い点数たたき出しているだろうな。まあそうだとしても、また、こんなことがあってもなくてもやっぱり自分のことしか考えられない。それで精一杯。