仕事中や遊び中やデート中、に私と接した人のあの態度は、私の言動に対してこうこうこう思ったからだったんだ!というのを、三日後や半年後や五年後に気づくことがある。それは大抵相手に、私の無神経さでヤな思いをさせていたり、調子にのってあきれさせていたり、自分のことだけでうんざりさせていたり、もうはずかしいことこの上ないなので、思い出すと叫びたくなったり走りたくなったりする。

相手の態度に違和感を感じて知らぬ間に記憶の結び目になってたところがある日ほどけるような。よくミステリーで探偵は事件現場や犯人の言動のちょっとした違和感から推理して解決するけど、五年は遅すぎるでしょう。コナンも成長してるっつーの。

今となってはどうしようもできないのに、落ち込むだけなのに、なんで思い出すんだろう。これを教訓にして態度改められるほど慎重に行動する自信がない。いっそすっきり忘れつちまえばいいのに。やーそれじゃーいろんな人と関わってきた甲斐がないじゃーん。記憶に結び目だらけ、いや結び目にすらしないよりはいいか。いつか全ての糸がぴんぴんとほどけて伸びてすっきり見渡せたらいいね。それはいつか、死ぬ時か。あと50年は周りに迷惑かけて生きてくんだなこりゃ。