うちでご飯食べてちょっとお外をぶらぶらすると、満腹の幸福感がおなかから持ち上がってきていい気分だけど、「夜の散歩をしないかね」を歌うとさらに倍になる。

高校生の時好きだった人が忌野清志郎を好きで、ギター弾いて歌ってた。私もその頃ギター弾いたり歌ったりする部活に入っていたので、話をする口実半分で「デイドリームビリーバー」の耳コピをお願いしたり、CDを聞いたりした。その人の歌った「夜の散歩をしないかね」がよくって、今でもその歌が好きだ。少し高めのハスキーな声でまねして歌ってた。男の子ってまねすんよね。すぐ。

高校生の私はアニメ雑誌を買ったりマンガを読んだりしなくなって、Olive読んだりルーズソックスはいたりしていたけど、頭ん中はファンタジーだった。人と付き合うのって(恋愛だけじゃなく)相手の気持ち考えてコミュニケーションこつこつしてそうやって築きあげてくもんなのに(他にもいろいろあるの?まあよくわかってないよ)、好きってポワワワーってなって、その気持ちに酔ってた。なんか魔法でも期待してたのかなあ。してたね。自意識過剰なんだけど守備範囲が狭くて、狭―い部分を気にして、他に気にするべきことがあることに気づいてない。あの年頃でちゃんと、じゃなくてもまあ、お付き合いしていた子達はすごいなあ。なんて自分のことばっかり頭に浮かんだ。