ねにもつタイプ

ねにもつタイプ

「ねにもつタイプ」岸本佐知子
気になる部分はたくさん笑ったけれど、これはうんうんと激しくうなずく(はげうな)ことが多々ありました。私だって、「気がつかない星人」だし、O線に毎日揺られているし、はずしたバンドエイドを浴槽の縁に置き忘れるし・・・。岸本さんだって、歩いている途中に歩き方がわからなくなったり、長い傘を持っていると足を引っ掛けて転んだりしないだろうかと思います。私はします。岸本さんだって、カバンは大きいだろうと思います。私は大きいです。
それからこの本を読んで「そういうことだったのか!」と思ったのは、自分の中にいる色々な人達は住民録を作って整理しとけばいいってのと、何年も前から引っかかっていたことをふいに思い出すのは十五光年のように脳内をそれだけかかって伝達しているっていうことです。うんそういうことは誰でも当たり前におこるんだと少し安心です。
あとマウント富士に出てくる小さい小さい富士は、この前見た鴻池朋子展にそれっぽい富士が展示されていたのであれか、と思いました。私は・・・いらないです。
読んだ人はみんなやられているだろう例の橋の検索ですが、今はヒット数が膨大でご本人の日記にはたどりつけませんでした。というかもう閉めちゃってるのかな。